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優しすぎるあなたへ そんなあなたしか入れない空手道場があります

優しすぎるあなたへ そんなあなたしか入れない空手道場があります

昇段審査

5月30日の今日、塾創設始まって以来の昇段審査となった。
受けるのは、なんとこの私。
こんなに緊張するのはどれくらいぶりか。
いや緊張というよりも恐怖だ。
型や太極拳、護身術、棒術はまだいいのだが、10人組手は未知の世界。

思えば今日のために、塾長と週に3回くらい朝6時から、その太極拳、棒術、護身術を学んできた。
2月からだから、50~60回は研鑽してきたと思う。

本日は、粕屋ドームという、通常の練習場所ではない、少し贅沢な空間を使用しての審査となった。

また初めて、他道場と同じ一室での練習となる。

その他道場の基本、組み手を準備体操をしながら横目にみていると、いや決して批判はいけないが、少なくとも基本はかなり下手だ。
とても黒帯をつける形ではない方が堂々と黒帯をしめている。
そこに、私なりのこだわりである、美しい空手が浮き出てきて、変な笑顔が出たのも事実である。

少年部の練習を終わらせ、準備体操、基本練習の後、私の昇段審査が始まった。

型を三種。この時点では他流派の人も残っており、緊張は最高潮に。手足が震え、超美しい私の型の半分くらいしか出せなかったのが残念。
また、福岡は梅雨入りで、道場で座ってるだけで汗が噴出す状況で、その湿気にさえ負けそうな気配。

次は棒術、そして護身術、そして太極拳で、戦い以外は終了。
これまでは、覚えるだけで習得できるもの。
問題はここからだ・・・。

10分の休憩後、いよいよ恐怖の10人組み手。
まずは、創設以来から来てくれている、かばちゃん。
女性だが、馬術大会優勝多数、馬術審判、の運動神経の持ち主で、さらに会社社長。最近は茶帯になり、パンチも蹴りもかなりのもの。
しかも、今日は、仕事なのに、僕のためにわざわざかけつけてくれたのだ。
当塾の女神。
でもこの女神は厳しかった。
一分間?彼女は突き、蹴りを一度も休むことなく、打ち込んできてくれた。
女性だからたいしたことないでしょうって?
冗談じゃない。しかも審判の判定は、私の負けである。がびーん。

二人目、当塾ナンバーワンハンサムのにしちゃん。
身長183センチ。その長い足で、蹴りまくられ、まだ二回戦で体力もあり、頭に血が登る。登る。
塾長から、「まだ二人目だよ、落ち着いて」の言葉にトーンダウン。
なるだけかわしながら、組み手を続ける。

三人目、なかちゃん。
びっくりした。いつもの練習の時の、5倍くらいの殺気。
右中段回し蹴りが、腹部に炸裂。
さらに重い左右のアッパーが、腹部に。この時、みぞおちに入っていたら
間違いなく昇段審査は、終了していただろう。
怖い。ただでさえヤクザ顔で、轟々たる胸毛でも反則なのに。
上段回し蹴りをよけると、鼻先をブーンという音が。

4人目、しのぶっち。
やはり、183センチ?長い手足に、つっこんでいけない。
いけば足刀が飛んでくる。
このへんで体力がやばくなり、攻撃はできない。
とにかく避けることを目標に。

5人目、ついに出た、太陽君。
183センチ?80キロ。日本拳法二段。
一体、何回倒されたことだろう。

6人目、てっぺい。
JR特急運転士。
容赦ない回し蹴りの嵐。
一回この人の回し蹴り


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